不安だらけのオープン…飲食店経営にチャレンジ(3)

飲食店経営

何はともあれオープンまで漕ぎつけた飲食店。

店名は「STAND DINING ジダイ」。

なぜかって?

会社名が「次大-JIDAI-」だから。

それと、店が狭いので(たった5坪ちょっと)キャパシティを稼ぐために立ち飲みにしようと思ったから。

安直ですねぇ。。

プレオープン

店の工事が終わって、準備段階に入ると、いろいろな人にオープン日を聞かれました。

通りすがりの方、ご近所の方、フォロワーさんなどなど。

こっそり始めるつもりが、意外と口コミで噂が広がったのか、周りで注目度が高まっていたようです。

脱サラしたユーチューバーが店を出す、しかも繁華街ではなく、人通りの少ない場所に。

一体どんなお店なのか??

話題性だけの店にはしたくなかったので、あえてオープン日は公開しませんでした。

看板も作りませんでした。

何しろシロートなのだから、どうなるのかも分からない、まずは知ってる人だけ来てくれればいい。

そんな考えだったのです。

ところが…

最初の一週間、一日の来客数は5、6人程度。

一日の売り上げは1万~2万円ほど。

オープンから数週間は慣らしの研修期間と割り切っていたので、お客さんが少なくても良いと思っていたのですが、

人間というのは欲が出るし、不安になる生き物です。

研修期間とはいえ、経費は掛かっているし、売り上げが少ないとその分赤字が増える…。

「本当に大丈夫かな…?」

「ひっそりオープンなんて言ってて、ひっそり閉業なんてことに…」

そんな考えが出てきました。

本格オープン

プレオープンから2週間後。

不安が募った私は、ついに本格始動に踏み切りました。

得意のSNSやYouTubeを使って、自分の店がオープンしたことを広めます。

思えば、地域のお店を紹介したり、宣伝してきましたが、

自分のビジネスを自分で広めるのは初めてでした。

すると

プレオープン中は様子見だった人たちも徐々に来店してくれるようになり、

客数は徐々に…、

いや気が付けば一気に増え、コロナ渦にもかかわらず常に満席状態…!

当然、店長ワンオペでは回らないので、私自身も毎日フルに店に立ち続けます。

慣れない中、とにかく無我夢中で料理を作り、酒を作り、そして自らも飲む(飲ませていただく)。

結果、初月の売り上げは110万円

駅から離れた場所にある、看板もない「たった5坪余りの小さな店」

ましてやコロナ渦での、この売り上げ。

喜びと安堵はありましたが、これからが本番だと意気込む気持ちの方が大きかったです。

事件だらけ…飲食店の洗礼

店が賑わってくると、いろいろな事件が起きます。

飲み過ぎた人が店内で倒れる、外で騒ぐ、隣の客同士で言い争う、寝る、吐く、漏らす…

若い頃のアルバイトで居酒屋経験はありましたが、

オーナーとしてでは責任が全く違います。

酔っ払いの介抱、近隣への謝り、争いをなだめる、救急車を呼ぶ、警察を呼ぶ…

そんなことしながらも、他のお客さんには酒をすすめて、売り上げを立てる。

そして自らも飲む(飲ませていただく)…。

怒涛のオープン2ヶ月目は、一か月のうちに5人のお客さんが倒れました。

そして、店長さんも倒れました。

(正確には体の調子が悪くなり、家庭の事情も重なり、辞めることになりました)

ちなみに2ヶ月目となるこの月の売り上げは150万円

繰り返しですが、駅から離れた5坪余りの店、コロナ渦、です。

ただし、この時、感じました。

「これは長く続けられないな…」

と。

それは自分の体力的にもそうですが、ビジネスモデルとして成り立たない、と思ったからです。

続きはまた次の機会に。

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